はつらつのSDGsお役立ち情報 #1
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標にむけて、日本国内企業各社がそれぞれの取り組みを加速させています。
当社では、2016年より、食品の粉末化受託加工事業に取り組んで参りましたが、近年、このSDGsに関連した、食品の端材の粉末化、規格外の作物や海産物の粉末化、産業廃棄物として捨てられていた食品端材の粉末化の相談が多く寄せられるようになりました。それらの事例の中には、みごとに新たな付加価値を持った製品に生まれ変わったものが多くあります。
ここでは、代表的な事例と共に、食品端材等の粉末化によるメリットをご紹介いたします。
|ケース1|食品⇒食品へ 「塩蔵わかめの端材の有効利用」
宮城県では、三陸のわかめが大変に有名です。
わかめの可食部は茎から外された葉の部分が大半です。
残った茎、根の部分は非常に硬く、食すことが困難なためです。
しかし、この非常に硬い茎、根の部分を弊社の粉末化技術により、
微粉末にすることで、「わかめ粉末」として新たな食品に生まれ変わりました。
わかめ粉末は、淡い緑色を呈し、麺や食品の生地に練り込んでしようすることもできますし、
自然な塩味を生かした「わかめ塩」としても活用可能になります。
※写真はイメージです
|ケース2|食品⇒機能性食品材料、食品添加物へ 「海産物や野菜の端材の有効利用」
海産物、魚や貝、エビ、カニなどは、一次加工において可食部以外の端材が多く出ます。
しかし、それらの端材には、体に良い栄養成分を豊富に含んでいることがあり、
その後の加工の仕方により、新たな価値を有した機能性食品材料や、
食品添加物へ生まれ変わることが可能なものが多くあります。
例えば、弊社では、創業より、宮城県気仙沼で水揚げの多い、ヨシキリサメの軟骨を、
微細な粉末にする事で、機能性を有した食品へと変えることに成功しております。
また、カニの殻には、キチンキトサンが豊富に含まれており、カニの殻を微細な粉末化を行う事により、
キチンキトサンの摂取がしやすい食品へと変えることにも成功しております。
このように、海産物の不可食部位は、硬いものも多く、私たちの微粉砕の技術で、
人が容易に食することが出来る性状へと変えることが可能になるのです。
野菜においては、規格外の野菜、また一次加工の際に切り落とされたり、
外される不可食部を粉末化することで、和洋菓子の色付けに適した添加物へと生まれ変わります。
にんじん、かぼちゃ、ほうれんそう、といった緑黄色野菜の粉末化においては、
色、風味を極力残した粉末化の加工技術が必要です。弊社では、野菜の風味や色を極力残す乾燥、殺菌が可能なため、
色見風味豊かな野菜粉末の製造が可能です。
※写真はイメージです
|ケース3|食品⇒工業製品へ
皆さんが日々、飲んでいる、コーヒーやお茶は、メーカーや店舗でそれぞれ、
コーヒー豆から、また、茶葉から抽出されたものです。
しかし、それは同時に、コーヒーの出し殻や茶殻が出ることを意味します。
近年、この代表的な飲料の出し殻を、粉末化し、様々な工業製品への応用の試みが加速しております。
コーヒーの出し殻、茶殻には、消臭効果があることが広く認知されており、
これらを乾燥、微粉末にすることで、例えば建築用資材に練り込むことも可能になり、
消臭効果を持った壁紙などへの応用も可能です。
※写真はイメージです
|ケース4|食品⇒装飾品、衣類などへ
日本国内では多くの果物が栽培され、生鮮で八百屋やスーパーマーケットの店頭に並ぶほか、
ジュースとして加工されるものがあります。
果物をジュースにする際には、どうしても、「搾汁残渣」という、搾りかすが多く出ます。
これらの残渣はこれまでは、たい肥にする、または、乾燥することで家畜の餌などにする、
等の活用がされておりますが、近年、これを微細な粉末にすることで、
樹脂や紙に練り込み、新たな製品を作る試みが加速しております。
ここでも重要なのは、これらの残渣を微細に粉末化できる技術です。
果物の残渣を、樹脂やフィルムに練り込む際には、極力細かく粉砕を行わないと、
製品の表面に凸凹が出来てしまいます。
当社の微粉末化の技術では、果物の残渣を樹脂やフィルムへ練り込んでも支障のない細かさへ粉砕が可能です。
樹脂に練り込み人口皮革になれば、その後、靴、ハンドバッグ、帽子、等へ加工が可能です。
※写真はイメージです
|粉末化のメリット|
これまでご紹介した事例では、弊社の粉末化の技術が生かされております。
食品の残渣、端材を粉末化することには多くのメリットがあります。
・乾燥加工を行い、水分を除く為、重量を減らすことが出来ます。同時に水分を除くことで、様々な菌の繁殖を抑え、長期の保存にも耐えることが可能になります。
・乾燥⇒粉砕を行う事で、容積を大きく減らすことができ、保管、輸送のコストを抑えることが出来ます。
・超微粉砕を行う事で、人がより食しやすく、また、様々なものへの添加が容易になります。
・産業廃棄物として捨てていたものを、新たな製品へと変えることで、廃棄費用を抑え、且つ、製品の販売による新たな収益を得ることが可能になります。
と、粉末化には多くのメリットあることがお分かりになられるかと思います。
SDGsの目標の一つに「12 つくる責任 つかう責任」があります。
日本では年間数100万トンに上る食品廃棄物が発生しております。
この食品廃棄物の削減は大変に大きな課題と言えるでしょう。食品ロスの解決の一助に、
㈱はつらつの粉末化技術がお役にたてれば、これほど幸いなことはありません。
皆様におかれましては、「こんなものを粉末化したいのだけれど」といったお悩みがございましたら、
何なりと当社までお問合せ下さい。
これまでの経験とノウハウにより、きっとお役にたてると確信しております。